ごあいさつ
イランカラㇷ゚テ。
開園5周年を迎える民族共生象徴空間(ウポポイ)は、アイヌ文化を学び伝えるナショナルセンターとして、より多くの人々にアイヌ文化の理解・促進を図り、互いに人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資することを目的に活動している施設です。
ウポポイでは、昨年度に引き続き、道内外の高校生を対象として「共生社会」をテーマに学び、考え、話し合う「ウアイヌコㇿ会議」を開催いたします。「ウアイヌコㇿ」とはアイヌ語で「尊敬し合う」という意味。すべての人々が互いの尊厳を大切にし、それぞれ異なった価値観を尊重しながらいきいきと暮らせる社会に向けて、理想を思い描き、受け止め、認め合い、共有することで「共生社会」について考えを深めてもらいたいとの思いで企画しました。
この「ウアイヌコㇿ会議」に参加した経験が、未来を担う高校生のみなさまの「共生社会」の実現へ向けた歩みの一歩となることを願っています。
ウアイヌコㇿ会議 実行委員会 会長
公益財団法人アイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部長
村木美幸
開催概要
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大会名
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第2回 ウアイヌコㇿ会議
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日時
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2026年1月8日(木)~10日(土)
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内容
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2026年1月8日(木)ウポポイ探究学習プログラム
2026年1月9日(金)ウアイヌコㇿ会議
2026年1月10日(土)エクスカーション
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会場
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2026年1月8日(木)・9日(金):ウポポイ(民族共生象徴空間)
2026年1月10日(土):白い恋人パーク/エア・ウォーターの森
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主催
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ウアイヌコㇿ会議設立・実行委員会(公益財団法人アイヌ民族文化財団、
北海道経済連合会、北海道教育庁、公益社団法人北海道観光機構、株式会社日本旅行北海道)
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後援
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札幌法務局、北海道、白老町、白老町教育委員会
1日目
ウポポイ
探究学習プログラム
ウポポイにて、探究ワークブックを用いた「探究学習プログラム」※に参加します。これまでオンライン学習やウポポイ現地学習を通して「共生社会」について考えてきた道内の参加校が、ウポポイで道外高校生をご案内します。
※ウポポイ探究学習プログラム
ウポポイで働く職員や登別・洞爺エリアの地元の方との交流を中心に、
アイヌ民族の多様な歴史や文化に触れ、自然環境や火山、温泉、観光、地域産業などを知ることにより、「共生社会」を実現させるために必要なことを参加者1人1人が考えるプログラムです。
実施主体:公益財団法人アイヌ民族文化財団
2日目
ウアイヌコㇿ会議
「ウポポイ探究学習プログラム」を受講した道内の高校生と全国の高校生が、多様な価値観を認め合い生き生きと暮らせる社会を実現するためにウポポイと道内外の企業の取組みを参考に議論し、それぞれの役割について考えます。
3日目
エクスカーション
誕生から30周年を迎えた白い恋人パークにて、石屋製菓の共生に関する取り組みを学びます。昼食後は、分科会にもご協力いただきましたエア・ウォーター北海道が運営するエア・ウォーターの森を視察します。
参加者 (予定)
高校生96名、引率教員等21名
[高校生内訳]
※五十音順
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道内/56名
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遺愛女子高等学校、
札幌新陽高等学校、
札幌日本大学高等学校、
北星学園女子中学高等学校、
北海学園札幌高等学校、
北海道岩見沢東高等学校、
北海道札幌国際情報高等学校、
北海道札幌東高等学校、
北海道白老東高等学校、
北海道登別青嶺高等学校、
北海道函館西高等学校
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道外/40名
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関西大学高等部、
岐阜県立岐阜高等学校、
神戸龍谷中学校高等学校、
埼玉県立浦和商業高等学校、
芝国際中学校・高等学校、
常翔啓光学園中学校・高等学校、
徳島市立高等学校、
横浜清風高等学校、
立命館高等学校、
早稲田大阪高等学校
ウアイヌコㇿ会議設立・
実行委員会
分科会 参加企業
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エア・ウォーター北海道株式会社
https://www.hokkaido-awi.co.jpエア・ウォーター北海道株式会社は、北海道の暮らしと産業を支える企業です。工場で使われる酸素や窒素などの産業ガスを取り扱う「産業事業」、病院で命を守る医療用ガスや医療機器を扱う「医療事業」、LPガス・灯油など生活に欠かせないエネルギーを地域へ届ける「エネルギー事業」、野菜の調達・販売・加工や農作業を支援する「農業事業」など、道内の幅広い現場を支えています。「北海道(大地)が持っているポテンシャルを新たな事業創造へ」“人の役に立ちたい“”地域に貢献したい“”幅広い分野に挑戦したい“そんな想いを持つ皆さんに、チャレンジできるフィールドが広がってます。
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カンタス エアウェイズ
https://www.qantas.com/jp/ja.html
リミテッドシドニーを本拠地とし、2025年に創業105年を迎えたオーストラリアを代表する航空会社です。東京(羽田/成田)から豪州3都市(シドニー、ブリスベン、メルボルン)へ週28便*の直行便を運航中です。また2025年12月15日より季節運航便として、新千歳からシドニー間を週3便運航しております。カンタス航空は、日豪間および豪州で最大のネットワークを持ち、豪州内各地へのスムーズなアクセスが可能です。※スケジュール、機材は予告なく変更になる場合があります。
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野口観光
https://www.noguchi-g.com/わたしたち野口観光は、北海道を中心に多彩な旅の舞台を提供してきました。創業以来、大切にしているのは、従業員一人ひとりが真心を込めてお客様と向き合う「心の通うサービス」です。
このサービスの根底には、おもてなしがつくる「笑顔」があります。従業員の笑顔がお客様の笑顔につながると信じ、私たちは働く仲間が安心して成長できる環境づくりを大切にしています。
お客様に心に残る時間をお届けし、そして従業員自身がかけがえのない経験を重ね、未来へ羽ばたいていける、夢を応援する職場づくりを目指しています。 -
北海道テレビ放送 株式会社(HTB)
https://www.htb.co.jp/北海道を放送エリアとする地上波テレビ民間放送局(テレビ朝日系列)。朝夕のニュース情報番組をはじめとして、バラエティ、ドラマ、ドキュメンタリー、スポーツなど様々なジャンルの番組制作、放送を行っています。2024年度は全日、ゴールデン、プライム、ノンプライムの時間帯で視聴率トップを獲得しました(ビデオリサーチ調べ・札幌地区)。全国各地で放送されているバラエティ番組「水曜どうでしょう」、マスコットキャラクターの「onちゃん」のグッズ展開など、ローカル局の枠にとらわれない事業展開を行っています。
協力大学
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法政大学
https://www.hosei.ac.jp法政大学では、2018年12月に「SDGsへの取り組みに関する総長ステイトメント」を発表し、大学全体で教育・研究・社会貢献を通じたSDGs推進に取り組んでいます。 その一環として実施する産官学連携の「STARTプログラム」内で、2025年度は学生が共生社会について学び発信する「共生社会ワーキング」を展開しています。 今回のウアイヌコㇿ会議には、このプログラムに参加した大学生が、高校生に近い立場として交流し、共に共生社会を考える形で参加します。